しずちゃん韓国選手にボコボコ

女子ボクシングミドル級でロンドン五輪出場を目指す、南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代さんが6月22日、遠征先の韓国・木浦(モッポ)室内体育館で、生まれて初めて同じミドル級の選手と対戦しました。
09年に女子アマチュア選手権を制したミドル級のノ・ヒミンとのスパーリングで、結果はドローでしたが、しずちゃんは明らかに劣勢でした。
ボコボコに打たれたしずちゃんの顔は真っ赤に腫れ上がり、悔しさで号泣。世界との実力の差を思い知らされた韓国“武者修行”となったようです。

 同クラスの選手との初めての実戦。ドローという結果以上に実力の差は歴然でした。
元韓国王者と五輪ルール(2分4R)でのスパーリング。対戦後、記者から反省点を質問されると、黙り込み、「(前日)頑張ると言っていたのに何もできなかった。10点です」とうつむくと、涙が止まらなくなってしまいました。
1R目から打ち合っては離れて休む展開です。威力十分な相手の左フックをもらうたびにムキになって打ち返し、ケンカのような殴り合いの乱戦となりました。「2Rぐらいでスタミナが落ちてきた。殴られたら殴り返すケンカをしていてはダメ」と反省です。笑顔でリングを下りた相手とは対照的に、まともにパンチを浴びたしずちゃんの顔は真っ赤に腫れ上がっていました。

09年に女子アマチュア選手権を制し、地域の大会を含め9度の優勝経験を誇るヒミンは、身長173センチ、74キロのハードパンチャーです。劣勢の戦いの中で、しずちゃんが右ストレートでヒミンをひるませる場面もありました。「同じ階級の人と初めての試合はいい経験。パワーは通用した」と悔し涙の一方で、しずちゃんは手ごたえも感じたようです。
韓国遠征は6月22日で打ち上げ。今後は、7月2~9日にインドネシア・ジャカルタで開催される国際大会「プレジデントカップ」を見学し、チャンスがあれば現地で試合を終えた選手に“突撃アポなし対戦”を申し込むつもりです。
8月には日韓合同合宿が日本で行われ、今回対戦したヒミンも参加する可能性もあります。涙とパンチで腫れ上がった顔でしずちゃんは「次、対戦したときは確実に勝てるようにしたい」とリベンジを誓いました。

しずちゃん、がんばって!

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